ここ数年で、男性の育児休業を取り巻く環境を大きく変わりました。
昨年度の男性の育児休業取得率は40%を超え、
国としても法改正などを通じて取得を後押ししています。

一方で「人が少ないから抜けられると困る」「他の社員に引継ぎが難しい」と感じる企業も少なくありません。
でも、男性育休は"組織作り”のチャンスでもあるんです!


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このブログでは、大分県津久見市の吉田社会保険労務士事務所の担当織田が、
採用定着・労務トラブルの予防に役立つ情報をお届けしています。
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数字で見る男性育休のいま

厚労省の調査によると、令和6年度の男性の育休取得率は40.5%
過去最高を記録しました。
しかし年々上昇しているとはいえ、
女性の取得率86.6%と比べるとまだまだ大きな差があります。
特に中小企業では「現場の人員が足りない」「引継ぎが難しい」などの理由で
制度をうまく活用できていないケースも見られます。

実は会社にとってもチャンス

男性育休というと、「負担」「コスト」と捉えられがちですが、
実は会社にとってプラスに働く面もたくさんあるんです。
ここでは、男性育休を活用することで得られる3つのメリットをご紹介します。

①社員の定着率があがる
家庭や子育ての時間を大切にしながら働ける環境は、
社員の「この会社で働き続けたい」という気持ちにつながります。
特に若い世代では「働きやすさ」「ワークライフバランス」を重視する傾向が強く、
育休への理解がある会社ほど、離職率の低下が期待できます。

②採用力がアップする
「育児と仕事の両立に理解がある会社」という印象は、求人票でも確実にプラスに働きます。
また厚労省の調査※によると、若年層の就職活動にあたって
「企業からどのような結婚や出産に関わる情報があると就職したい気持ちが高まるか」という問いに対し、
「男性の育休取得率」と回答した割合が3割超と最も高くなったというデータもあります。
(※若年層における育児休業等取得に対する意識調査 より)


③業務の属人化を防ぐ
誰かが育休を取る文化が根付くと業務を整理する機会が増えます。
「この業務については○○さんしかわからない」という状態を減らすこともできます。
育休の取得がきっかけで、業務の引継ぎ・マニュアル化・チームでの共有が進み、
結果的に会社全体の生産性が上がることも。

育休は”人や会社が育つきっかけ”

男性育休は、単に「休みを取る制度」ではなく
「誰が抜けても回る職場」を作るための大きなチャンスです。
社員のライフイベントを支えながら、チームの力を底上げする―
そんな組織作りができる会社こそ、これからの時代に選ばれる企業です。

弊所では育児休業制度に関する就業規則の見直し、運用ルールづくりのサポートなど行っております。
「どこから手を付けたらいいかわからない…」という場合は、
お気軽にご相談くださいね。
現場の状況に合わせて、無理のない仕組みづくりを一緒に考えていきましょう!

次回予告

Vol.9 | ”働きやすい”って具体的にどんな状態か、考えたことはありますか?(10/20更新予定)
次回は、制度や環境を整えて社員が安心して働ける職場をつくるポイントをお伝えします!

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