「そんな話、聞いてませんけど?」

入社して数日経ち、従業員の方からそんな一言を言われたらどう感じますか?
「え、ちゃんと面接で説明したんだけどな」
「求人票にも書いてあったよね?」

このように”実は伝わっていなかった”というのはよくあるケースなんです。


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このブログでは、大分県津久見市の吉田社会保険労務士事務所の担当織田が、
採用定着・労務トラブルの予防に役立つ情報をお届けしています。
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求人票は「信頼構築のはじめの一歩」

中小企業では、採用を社長ご自身がされるケースも珍しくありません。
求人票には必要最小限の事項だけ書いておいて、
あとは面接のときに詳しく話せばいいかな」
こんな風に考えていませんか?

面接で詳細をお話するのは大切なことです。
しかし、口頭だけでの説明では「受け取り方のズレ」が生じたり、
「言った言わない」がはっきりしないなどトラブルになりかねません。

求職者の方との信頼関係を築く第一歩として、
求人票の記載内容・方法には気を付けるべきなんです。

よくある”ズレ”の例

・昇給や賞与の条件が「業績による」と曖昧
・「月給25万円」「様々な手当あり」と記載していたが、
 実際には25万円の内訳が「基本給19万円+手当等で6万円」だった
・「正社員登用あり」と書いていたが、登用要件が不明瞭
・「社員寮あり」と記載していたが入寮には様々な制限や条件あり

このように、説明が足りなかったり
ちょっとしたニュアンスが伝わらなかったりすると
早期離職や「聞いていた話と違う」という不信感を招く要因になってしまうんです。



書面でのすり合わせがトラブル防止のカギ

厚生労働省の「令和6年版労働経済白書」によると
求職者が重視している労働条件が以前よりも多様化し、
「より良い条件の仕事を探す」という点に
最も重点を置いていることがわかります。
(出典:https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/roudou/24/24-1.html

つまり、求職者にとって「求人票の労働条件の整合性」
就職活動において大きなカギになっているんですね。

だからこそ、求人票や労働条件通知書は、
”伝えたいことを正確に書くこと”が何より重要です。
曖昧な表現や「書かなくても伝わるだろう」といった前提は、トラブルの元になりやすいのです。

整合性チェック、できていますか?

「うちの求人票、実態とズレてないかな?」
「就業規則や労働条件通知書の整合性、ちゃんと取れてるかな?」
「こんな表記の仕方っていいのかな?」

そんなときには、一度専門家に相談してみるのがおすすめです!
弊所では採用定着士®が求人票作成のサポートを行っております。
実際の労働条件と齟齬がないか、就業規則との整合性は取れているか
ひとつひとつ丁寧に確認をしながら、トラブルを未然に防ぎましょう。

求人票は「信頼関係構築の入口である」
こんな視点をもって、求人票の作成を行っていきましょうね。

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Vol.4 | 試用期間中って簡単に辞めさせられる…?(8/15更新予定)


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