「これは労働時間になりますか?」
この質問、本当に多いんです。
業務そのものはもちろん労働時間。
しかし、現場では「その前後」や「周辺の時間」で判断に迷うものも多いですよね。

今回は、実務で特に迷いやすいケースをいくつか取り上げながら、
労働時間を考えるときの基本的な視点を整理してみます。

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このブログでは、大分県津久見市の吉田社会保険労務士事務所の担当織田が、
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そもそも、労働時間とは?

労働時間かどうかを判断する上で大切なのは、
その時間の名称ではなく「実態」です。

ポイントになるのは
その時間が事業主の指揮命令下にあるかどうか。

ここでいう「指揮命令下」とは、例えば次のような状態を指します。

・その場にいることを求められている
・行動や時間の使い方に制限がある
・仕事の指示や連絡に、すぐ対応できる状態である
・自分の判断で、その場を自由に離れられない

このように、時間の使い方を自由に決められない状態であれば、
実際に作業をしていなくても、
労働時間と判断される可能性があります。

①着替えや準備の時間

制服への着替えや、業務に必要な準備・後片付けの時間。

これらが
・事業主の指示で
・業務上必要として
行われている場合、労働時間に含まれます。

「始業前だから」と切り分けてしまうと、
後からトラブルになりやすいポイントです。

②朝礼・終礼の時間

朝礼や終礼も、内容によって判断が分かれます。

業務連絡や指示、注意事項の共有など、
仕事と密接に関係する内容であれば、労働時間に該当します。

一方で、完全に自由参加で、
参加しなくても労働者に不利益がなく、
業務とも切り離されている場合は、労働時間に当たらないと判断されることも。

③待機時間

「仕事が入るまで待っていてほしい」
「すぐ動けるようにしておいてほしい」

このように、事業主の指示で待機している時間は、
実際に作業をしていなくても、労働時間と考えられます。

何もしていない=労働時間ではない、
というわけではない点は、特に押さえておくべきポイントです。

④研修や勉強会の時間

研修や勉強会も
・参加が実質的に義務づけられている
業務に直結する内容
であれば、労働時間に該当する可能性があります。

「自己研鑽」「勉強のため」といった言葉だけで判断せず、
参加の実態や業務との関連性を見ることが大切です。

判断に迷ったときの視点

労働時間かどうか迷ったときは、
次のような視点で整理すると考えやすくなります。

■事業主の指示や管理があったか
例えばー
・「始業前に着替えてから来るように」と指示している
・朝礼への参加が事実上必須になっている
・待機中も職場から離れられない
このように行動を事業主がコントロールしている場合は、
労働時間と判断されやすくなります。

■その時間に自由があったか
・参加しなくても不利益はないか
・時間の使い方を本人が自由に選べるか

例えば、「参加は任意」と言っていても
実際には参加しないと評価が下がったり
暗黙の了解で全員参加になったりしている場合は、
自由があるとは言いにくいでしょう。

■業務との関連性はどの程度か
・業務に必要なり式や手順の説明か
・仕事を円滑に進めるための内容か

例えば、研修や勉強会でも
業務に直結する内容で、実質的に参加が求められている場合は、
労働時間と判断される可能性が高いです。

なんとなくの判断がトラブルに繋がることも

労働時間の判断は、条文ベースだけでは決めきれない場面も多いです。

「これは労働時間になるのか?」
「うちのやり方で問題ないのか?」

そんなときは、弊所で実際の状況を伺いながら整理することもできます。

判断に迷うことがあれば、一度立ち止まって確認してみる。
その選択肢の一つとして、ぜひお気軽にご相談くださいね。

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