「うちは働きやすい会社です」
求人票などでもよく見かけるフレーズですが、
実際のところ"働きやすい"ってどのような状態を指すのでしょうか?
実は、社員が感じる「働きやすさ」とは、会社の制度だけでは決まりません。
経営者から見ると十分整っている制度でも、
現場では「申請しにくい」「上司に気を遣う」と言った声が出ることも。
その理由について考えてみませんか?
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このブログでは、大分県津久見市の吉田社会保険労務士事務所の担当織田が、
採用定着・労務トラブルの予防に役立つ情報をお届けしています。
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「制度が整っている」だけでは足りない
育休制度やフレックス制度、在宅勤務など
制度としての「働きやすさ」を整えている企業が増えています。
しかし、せっかく制度があったとしても社員が安心して使えなければ意味がありません。
例えば、
・有給制度があるが、雰囲気的に取りづらい
・在宅勤務制度はあるけれど、申請手続きが面倒で使われていない
・フレックス制度はあるが上司の承認が厳しく、結局定時で働かざるを得ない
こうした状況では、制度の存在が形だけになってしまい、
社員にとっての"働きやすさ"は向上しません。
カギとなるのは"心理的安全性"
働きやすさを支えるもう一つの要素が「心理的安全性」です。
これは、社員が気兼ねなく発言や質問・提案を行え、
互いに尊重し合える安心感のある状態のことを指します。
心理的安全性の高い職場では、社員が自由に質問や提案を行いやすくなり、
・早期に問題やミスを共有できる
・新しいアイデアを出しやすくなる
・チーム全体の学習/改善がスムーズに進む
結果として、社員が安心して力を発揮でき、チームの生産性も上がります。
つまり、心理的安全性は"働きやすさの土台"と言えるのです。
小さな行動から始められる"働きやすさづくり"
「働きやすい職場をつくる」と聞くと、大掛かりな取り組みが必要に思えますが、
最初の一歩は小さくても大丈夫です。
具体的には、
・朝の挨拶に一言添える
・会議やミーティングで意見を出してくれた社員に「ありがとう」と伝える
・失敗した人を責めず、「次はどうすれば防げるか」を一緒に考える
・小さな改善や提案を積極的に取り入れた場合、必ずフィードバックする
こうした小さな積み重ねが、社員の安心感や信頼感を育て、
結果的に職場全体の雰囲気を変えていきます。
制度×心理的安全性で、社員が安心して働ける環境を
"働きやすさ"は、単に制度が整っていることだけではありません。
・社員が安心して働ける環境
・意見が相談しやすい風土
・小さな声掛けやフォローの積み重ね
こうした要素が組み合わさって初めて実現します。
心理的安全性を意識した関わりを取り入れることで、
社員の定着や採用力向上にもつながっていきます。
弊所では制度構築や心理的安全性に関する研修の実施など、
社員さんに安心して働いていただける環境づくりのサポートも行っております。
ぜひお気軽にご相談くださいね!
次回予告
Vol.10 | 「心理的安全性ってどう高める?」(11月1日更新予定)
安心して意見を言える職場づくりのために、管理職や人事担当者ができる工夫について
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